ナマハゲ・エヴァンジェリストへの道 - ナマハゲ伝道士認定試験受験レポート

 
 

こんにちは。アーティスト、妄想監督の市原えつこです。

ISIDイノラボが立ち上げた日本の”まつり”RE-DESIGNプロジェクト。その第一弾では、モチーフとして秋田県男鹿市の「ナマハゲ行事」が選出されました。
ナマハゲの魅力や地域社会における意義を再発見し、世界に発信するという目的を持っている私たちですが調査をしているうちに分かってきたのは、ナマハゲはかなりディープな精神性を背後にたたえたしきたりだということ。生半可な理解で挑むと、(何かに)返り討ちされる気がしました。

そんな折、我々にピッタリな試験があるということを小耳にはさみました。
その名も「ナマハゲ伝道士認定試験」。
毎年1回だけ、11月にナマハゲ発祥の地である秋田県男鹿市で開催されます。

 

 
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NAMAHAGE PROFESSOR TRIAL・・・!!かっこいい!!

 

ナマハゲ本来の持つ意味合いを正しく理解し、内外に対して保存伝承意識の高揚および発信をしていけるサポーターの育成を目的とした試験だそうです。
芸能人だと光浦靖子さんも取得済みとのこと。

これまでの人生で資格らしい資格をとってきませんでしたが、唯一の資格が「ナマハゲ伝道士」だとさぞかしロックな履歴書になることでしょう。
時期的には制作追い込みだったものの、年に一度のこの機会を逃してなるものかと、ナマハゲ・リテラシーの向上をめざしISIDイノラボの川内さん、野崎さんと共に秋田県・男鹿市に飛びました。

 

 
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「東京のなまはげチーム様」というお迎えが。胸熱。

 

 
男鹿ではゴジラ岩(奥に見える岩)を観こ・・・いや、視察しました
 

男鹿ではゴジラ岩(奥に見える岩)を観こ・・・いや、視察しました

 

 
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男鹿の海の幸の視察の様子です

 

 
 

ナマハゲ・エヴァンジェリスト志望者たちで会場は満員

 

 
さあいよいよ試験当日です。 とはいえ、こんなにニッチな試験を受ける人はそんなに多くはないだろうと余裕風をふかしながら試験会場である男鹿市観光ホテルに乗り込んだところ
 
 

さあいよいよ試験当日です。
とはいえ、こんなにニッチな試験を受ける人はそんなに多くはないだろうと余裕風をふかしながら試験会場である男鹿市観光ホテルに乗り込んだところ

 

 
 
 

めっちゃ人いた。

 

座布団の数からお察しですが、満員状態です。
なんとなく年配の方が多いのかなと想像していましたが、現地に行ってみると年齢層も性別もバラバラ。若いカップルでの受験者もチラホラいて、受験理由をヒアリングしたい気持ちをおさえるので必死でした。
目に映る他の受験生たちがみんな手強いライバルに見えた、大学受験のあの頃を思い出しました。

 

 

 

まずはナマハゲを体感する

 

さあ、試験会場でいきなり講義!
というわけではなく、まずはナマハゲに関する様々な資料が展示されている「なまはげ館」と「男鹿真山伝承館」をツアーバスで巡ります。
実は私たちはここを訪れるのは累計3度目だったのですが、それでも毎回新たな発見を得られます。

なまはげ館では、男鹿市の全集落のナマハゲが大集合しており、圧巻です。

 

 
 
 

また、ナマハゲに変身できるコーナーもあり、初めて訪れた2016年夏にはイノラボ川内さんとナマハゲになりました(本来の風習では、女性がナマハゲの中に入るのは禁じられているそうです)。
お面をつけると、妙に血潮がわき上がり猛々しい気持ちになるのが不思議です。

 

 
 
 

「男鹿真山伝承館」では、真山地区で行われているナマハゲ行事の一部始終をデモとして体験することができます。
これ、割と怖い(初回だとかなりドキドキした)のですが、ユーモラスな問答を交えながらの演出もあり、体験としてとても完成度が高く、おすすめです。

 

 
 
 

ナマハゲ業界の重鎮たちによる、豪華ナマハゲトーク

 

試験会場に戻ったところで、ナマハゲの諸説についてじっくりとレクチャーを受けます。

 

 
 
 

ちなみに本日の講師は
・「ミスター・ナマハゲ」として名高い、菅原昇氏
・ナマハゲ研究の第一人者である鎌田幸男氏・ノースアジア大教授
・ナマハゲ文化の伝承と発信に力を入れる真山神社宮司の武内信彦氏

と、ナマハゲ業界の重要人物が大集合。およそ半年ナマハゲを追っていた身からすると、かなりアツい面子が揃っています。

鎌田先生からは民俗学的な観点からのナマハゲの諸説をたっぷりと伺え、菅原氏からは真山地区で実際に執り行われているナマハゲ行事についての解説がなされ、武内氏からはまるで予備校講師のような軽妙なトークで、各集落のナマハゲ面の特徴などがレクチャーされました。

 

 

いざ、筆記試験

 

講義を受け、いよいよ一時間の筆記試験にいどみます。おごそかな空気の中で配られる答案に、大学入試以来の緊張感を感じました。
ナマハゲに携わるからには不合格に終わるわけにはいかぬ、
むしろトップ合格を狙わねば・・・という意気込みで書き殴りました。

己のナマハゲ知識を出し切った。これで不合格なわけがない、と思いつつも、不合格だったらどうしよう。。。

ナマハゲ伝道士認定試験の結果はすぐに判明するわけではないため、合否が届くまで一ヶ月ほど落ち着かない日々を送ることになります。

そしてある日のこと

 

 
 
 

検定の結果が届いたようです。
「ひとおもいに発表してくれ」を連呼するイノラボ野崎さん。


みんなの結果は・・・

 

 
 
 

認定証届いてた!!!!!

 

しきりに合否を不安がられていた野崎さんも無事に合格したようです。
これにてめでたく日本のまつりRE-DESIGNプロジェクトチームは最強のナマハゲ・エヴァンジェリスト集団となりました。

そんなエヴァンジェリスト集団が手がけたナマハゲ動画がこちらになりますので、ぜひご視聴いただければ幸いでございます。

 

 
 
 

ということでナマハゲ検定は
・ナマハゲや民俗行事についての理解が深まる
・男鹿の海の幸をついでに楽しめる
・履歴書が異彩を放つ
といいことづくめですので、今年の11月に皆様もぜひ受験されてはいかがでしょうか。

 

 
 
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